CCBTx ARS ELECTRONICA 2026
上田麻希 “An Olfacto-Politics Project”
2026.9.9(水)~9.13(日)
(ARS ELECTRONICA 2026 Theme Exhibition内)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、「アルスエレクトロニカ・フェスティバル(Ars Electronica Festival)」のテーマ展示において、2025年度CCBTアーティスト・フェロー 上田麻希のプロジェクト「An Olfacto-Politics Project」を出展します。
「アルスエレクトロニカ・フェスティバル(Ars Electronica Festival)」は、オーストリア・リンツ市を拠点に活動する文化機関「アルスエレクトロニカ(Ars Electronica)」が毎年開催する世界最大規模のメディア・アートの祭典です。
2025年度に実施した「Olfacto-Politics: The Air as a Medium(嗅覚の力学 〜メディウムとしての空気〜)」は、レクチャー・ワークショップによる学びの場の創出、嗅覚をテクノロジーで測定・可視化するリサーチ、空気の循環を表現する空間作品の制作・発表からなるプロジェクトです。「空気」を通して、生物多様性やバイオームへの思考を促し、世界を捉える新たな視点を生み出すことを目指しました。
今回出展する「An Olfacto-Politics Project」と題した本プロジェクトでは、上田麻希のリサーチ・コンセプト 「Olfacto-Politics」 を体現しています。人類を含む動植物、すなわちマルチスピーシーズが等しく共有する「空気」をメディウムとして捉え直します。気候変動や弛まぬ国際紛争など、不確実性が増す現代において、嗅覚はいかにして見えない力学や関係性を知覚させうるのか。その可能性を問いかけています。
An Olfacto-Politics Project 開催概要
会期
2026.9.9(水)~9.12(土)10:00-19:00、9/13(日)10:00-18:00
会場
Ars Electronica Festival 2026
Ursulinenhof Dachboden & Hof, OK Platz 1 (Landstraße 31 4020 Linz, Austria)
イベントの詳細、チケットのお申込みは「ARS ELECTRONICA 2026 」の公式ウェブサイトをご確認ください。
ARTIST PROFILE
アーティストプロフィール
上田麻希
Ueda Maki
嗅覚アーティスト
匂い・空間・動きの関係性を探求する上田の作品は、没入的な感覚体験を生み出す。世界の先駆的な嗅覚アーティストとして、各地の歴史的な展覧会に招待されてきた:「The Ether」(米国、2025年)、「Smell It!」(ドイツ、2022年)、「The Smell of War」(ベルギー、2015年)、「If There Ever Was」(英国、2009年)。また、嗅覚アートの先駆的な指導者としても活動している。受賞歴:文化庁長官表彰(2024年)、Art and Olfaction Awards(2022年)。CCBTアーティスト・フェロー(2025年)。
ueda.nl
https://pepe.okinawa
https://ccbt.rekibun.or.jp/art-incubation/40467
展示1|Olfactory Biome
本作は、嗅覚への没入体験をうながす参加型環境インスタレーションです。来場者は、匂いというケミカル・シグナルを介した嗅覚的ロールプレイを通じて、空気そのものをコミュニケーションの場として体験します。本作がモチーフとするのは、夜の森における送粉者(ポリネーター)、蛾とコウモリの関係性です。参加者はそれぞれ役割を選び、誘引や忌避などの香りを身にまとって移動することで、生きた信号源となります。また、その動きに応じて音環境も変化し、蛾がコウモリに仕掛けるエコーロケーション妨害を手がかりとした、暗闇の中での駆け引きを体験します。
photo:Jumpei Saito
※写真は、上田麻希が2025年度CCBTアーティスト・フェロー期間中に行った展覧会「Aerosculpture ver.2『匂う森』」の会場風景です。今回の展示とは異なりますので予めご了承ください。
日時:2026.9.9(水)~9.12(土)10:00-19:00、9/13(日)10:00-18:00
会場:Ursulinenhof Linz, Attic (Landstraße 31 4020 Linz, Austria) // OK QUARTER
イベントの詳細、チケットのお申込みは「ARS ELECTRONICA 2026 」の公式ウェブサイトをご確認ください。
コラボレーター

森本洋太 Morimoto Yota
作曲家
英国バーミンガム大学博士(作曲)。2006年に渡蘭、欧州を中心に活動。室内楽作品が各地のアンサンブルにより委嘱・演奏されている他、ハーグ市立美術館、Transmediale(ベルリン)、ISEA(イスタンブール)、WeSA(ソウル)などで作品を発表。楽曲や音響生成システムを、アムステルダム映像博物館、資生堂、NTTコミュニケーション科学基礎研究所などに提供。近年では公共空間の音環境デザインに取り組み「シンガポール空港のための音楽」や国際花博Floriade2022の音楽を発表する。2023年よりハーグ王立音楽院客員教授。2024年より早稲田大学表現工学科准教授。
https://yota.tehis.net/

高花謙一 Takahana Kenichi
アート&デザインエンジニア、アーティスト
プロダクトデザイン、メディアアート、メカトロニクスなどの複合的観点から、ものづくりに携わる。音を主軸としたクリエイティブチーム株式会社invisi所属。主に、キネティックな作品やインタラクティブなインスタレーション、フィジカルデバイスなどの設計製作、ディレクションを行う。 自身では、自作楽器/ソフトを使用したライブパフォーマンスやDJ、電子楽器やアート作品の制作も行っている。 ノコギリからプログラミングまで、ハード/ソフトを問わず横断的に考えることで、メディウムにとらわれない柔軟なものづくりを心がけている。
[ クレジット ]
企画・ディレクション・調香:上田麻希
コラボレーター:森本洋太(音響設計・サウンド)、高花謙一(照明デバイス設計制作・感応式ファン)
制作コーディネーション:鹿又亘平
テクニカルサポート:田部井勝彦(arsaffix Inc.)
アーティストアシスタント:楠尚子
記録撮影(動画)・映像編集:丸尾隆一
記録撮影(スチール):斎藤純平
制作進行(CCBT):渡部里奈、加藤志保、伊藤遥、稲田駿平、小堀多眞恵、佐藤健太郎、佐藤祐樹
展示2|Dog's Nose
犬は、何をそんなに楽しそうに嗅いでいるのだろう?その問いから生まれた本作は、犬が匂いの風景(スメルスケープ)を記録・再現し、人間とは異なる生きもの(マルチスピーシーズ)の視点から世界を捉える、バイオロギング作品です。地図上の赤い点々を犬のようにクンクン嗅ぎながら、その追体験をしてみよう。
犬の自由な移動をとともに、リコー社製FAIMSで空気が採取され、リアルタイムに分子パターンが記録されます。展示では、匂いと映像が時間軸に沿ってAR的に再生されます。また空間的には、地図への香り印刷により再現されます。この組み合わせにより、来場者は犬が遭遇したスメルスケープを直感的に追体験することができます。
photo:Jumpei Saito
※写真は、上田麻希が2025年度CCBTアーティスト・フェロー期間中にリサーチとして行った「千代子ウォーク」の風景です。
日時:2026.9.9(水)~9.12(土)10:00-19:00、9/13(日)10:00-18:00
会場:Ursulinenhof Linz (Landstraße 31 4020 Linz, Austria) // OK QUARTER
イベントの詳細、チケットのお申込みは「ARS ELECTRONICA 2026 」の公式ウェブサイトをご確認ください。
コラボレーター

氏本勝也 Ujimoto Katsuya
株式会社リコー 未来デザインセンター TRIBUS推進室
大阪府立大学工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。株式会社リコーにてFAIMS(イオン移動度分析)を用いた気体・におい計測技術を開発。リアルタイム・ポータブルな気体計測を実現し、大気環境調査や労働安全衛生、製造業の官能検査DX、ホテル・自動車の臭気評価など多分野に展開。行政や大学との共同研究を通じ社会実装を進め、気体・においのデータ化による新たな価値創出を目指す。Digital Olfaction Society Best Demonstration Award 2022、World of Safety and Health Asia Award 2025 受賞。
[ クレジット ]
企画・ディレクション・調香:上田麻希
コラボレーター:氏本勝也(株式会社リコー)
制作コーディネーション:鹿又亘平
什器制作:渥美雅史
テクニカルサポート:田部井勝彦(arsaffix Inc.)
記録撮影(動画)・映像編集:丸尾隆一
記録撮影(スチール):斎藤純平
犬(東京バージョン):上田千代子
犬(リンツバージョン):Wim
制作進行(CCBT):渡部里奈、加藤志保、伊藤遥、稲田駿平、小堀多眞恵、佐藤健太郎、佐藤祐樹
ワークショップ|Olfactory Biome: The Smell is the Message!
嗅覚インスタレーション「Olfactory Biome」に匂いで介入し、プレイするための、自分だけのフレグランスを作ります。素材となるのは、フェロモン用の化合物、誘引・忌避など社会的シグナルに関連する香り分子です。これらを組み合わせることで、「今日は誰かとしゃべりたい」「今日はそっとしておいてほしい」などの気分や感情の表現など、意図を込めた嗅覚的メッセージを表現します。
前半30分で香りを調合した後、後半30分は展示空間「Olfactory Biome」へとガイドされます。参加者は、目に見えない化学的シグナルが、社会的な相互作用や知覚、そして距離感をいかに形づくっているかを体験します。
photo:Jumpei Saito
※写真は、上田麻希が2025年度CCBTアーティスト・フェロー期間中に行った展覧会内ワークショップの会場風景です。
開催日:2026.9.11(金)
時間:13:30~15:30
会場:Ursulinenhof Linz, Gewölbesaal (Landstraße 31 4020 Linz, Austria) | Vaulted Hall // OK QUARTER
所要時間:60分(香りの調合30分、ガイドツアー30分)
講師:上田麻希
定員:各回15名(18歳以上、事前申込制)
参加費:無料
使用言語:英語
留意事項:香料使用
イベントの詳細、チケットのお申込みは「ARS ELECTRONICA 2026 」の公式ウェブサイトをご確認ください。
[ クレジット ]
企画・ディレクション・調香:上田麻希
制作コーディネーション:鹿又亘平
記録撮影(動画)・映像編集:丸尾隆一
記録撮影(スチール):斎藤純平
アシスタント:楠尚子
制作進行(CCBT):渡部里奈、加藤志保、伊藤遥、稲田駿平、小堀多眞恵、佐藤健太郎、佐藤祐樹
ACCESS
アクセス
Ursulinenhof Linz
(Landstraße 31 4020 Linz, Austria)
Ars Electronica
アルスエレクトロニカ
オーストリアのリンツ市が創設した、アートと先端テクノロジーのクリエイティブ拠点。
世界最大規模のメディアアートのフェスティバル「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」を40年以上にわたり、毎年開催。
企業、行政、文化・教育・研究機関などと共同で、アートや技術の未来を研究する「フューチャーラボ」も設置。
この他、未来の美術館、未来の学校として知られる「アルスエレクトロニカ・センター」と、世界で最も長い歴史を持つメディアアートの国際コンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ」などで構成。
公式HP:https://ars.electronica.art/news/en/
ABOUT US
わたしたちについて
「CCBTx」は、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]のミッション「発見」「共創」「開発」「連携」を体現するため、国内外の分野を超えた多様なパートナーと連携して事業を実施し、創造的な社会モデルを提示していくプログラムです。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点です。実験と創作のための開かれたラボとして、多彩なプログラムを展開し、クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える原動力となっていきます。