Yuima Nakazato

中里唯馬

中里唯馬のBiosmockingは、Spiber社が開発した人工タンパク質素材Brewed Protein™を用いて作られたドレスです。 オートクチュールのコレクションとして発表されたこのドレスは、ファッション産業の課題に取り組み、サステナブルな社会を目指すことと、ハイエンドな美しさが共存した、これからのファッションの姿を来場者に示しました。 また、ドレスと共に展示されたプロトタイプの数々は、革新的なファッションを生み出す制作過程にあるさまざまな試行錯誤とチャレンジを明らかにし、イノベーションを目指す多くの人々を勇気づけたことでしょう。

Ars Electronica Inspiration「Art as Catalyst – 創造性を触発するアーティストたち」(2023年)
©Sakura Sueyoshi / Nacása & Partners Inc.

Yuima Nakazato

中里唯馬​

ファッションデザイナー。1985年、東京生まれ。2009年、自身のブランドYUIMA NAKAZATOを設立。2016年よりパリ・オートクチュール・ファッションウィークにて公式ゲストデザイナーとしてコレクションを発表している。ベルギーアントワープ王立芸術アカデミーで修士号を取得。卒業コレクションでヨーロッパの数々の賞を受賞。

Biosmocking

バイオスモッキング​

バイオスモッキングは、YUIMA NAKAZATOのために特別に設計されたBrewed Protein™素材の超収縮(形状変容)する特性を、デジタルファブリケーションにより精密にコントロールすることで、衣服に全く新しい奥行きをもたらすことを可能にする、3次元のテクスチャーを生み出すテキスタイル技術である。度重なる試行とファブリケーション技術によって製造プロセスが飛躍的に進化した結果、表面に3次元のテクスチャーを作り出すだけでなく、生地自体を自由に変形させられるようになった。この技術を用いれば、生地を無駄にすることなく、各個人に合わせた衣服を製造できる。