シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]を運営する東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、オーストリアのリンツ市を拠点に活動する文化機関「アルスエレクトロニカ(Ars Electronica)」との事業連携のもと、「ART FOR TRANSFORMATION アートと未来。変容と創造。」を、2024年11月8日(金)から11月10日(日)まで、Shibuya Sakura Stageにて開催しました。人の創造性から生み出されるアートが、人を、社会を、都市(まち)をより良い方向に変えることができるとしたら。その可能性を、参加者の皆さんと一緒に考えた3日間の様子をご紹介します。

事業レポート
ART FOR TRANSFORMATION アートと未来。変容と創造。
2025.01.17

トーク

XRとこれからのシビッククリエイティブ

スマートフォンで3Dスキャンをすることができるアプリ「Scaniverse」を提供するNiantic, Inc.の白石淳二氏、アプリを活用してプロジェクトを実施している2024年度アーティスト・フェローMVMNTの瀬賀未久氏が登壇し、CCBTの小川秀明クリエイティブ・ディレクターと熱いトークを展開!未来に向けたXRとは何かを考えました。

カンファレンス/ネットワーキング

アートとデジタルテクノロジーを活用して社会にイノベーションを起こす可能性を参加者と一緒に、学び、考え、つながるプログラムを実施しました。

①基調講演
“Art for Innovation”の最前線

基調講演では、新領域株式会社の杉山央氏と、CCBTの小川秀明クリエイティブ・ディレクターが登壇!「アート」や「テクノロジー」と「街」や「社会」との関わりをテーマに第一線で活動してきた2人が、「”Art for Innovation”の最前線」として、それぞれのアプローチを紹介。これまで目指してきたこと、そしてこれから目指すことをお話しいただきました。

②事例紹介 Session1~4

アートを通じて社会に変革を起こそうとする様々なアプローチを、4つのテーマから紹介しました。

③オープンディスカッション

各登壇者の熱いセッションの後、オープンディスカッションでは一つのストーリーとしてそれぞれの活動がつながりました。アートを媒介として様々な視点や立場から目指している変革(イノベーション)を、それぞれのアプローチから実現していくためのヒントが詰まったディスカッションを展開しました。

ワークショップ

メモリー・ボリューム-リアリティ・キャプチャー・ワークショップ

Niantic, Inc.が提供する、スマートフォンで撮影した画像を3Dデータに変換できる無料のアプリScaniverseを使って、渋谷の街を一緒に歩き、遊びながらテクノロジーを体験して思い出を共有し合いました。

ウェルカム・トゥ・プラネットB - キッズ・ワークショップ

アルスエレクトロニカが、オーストリアの本拠地にある8Kシアターで実施しているプログラム「Welcode to planet B」を7〜10歳程度向けにアレンジしたスペシャルバージョンで開催しました。「食」「住」「移動」の3つをテーマに、自分にとっての未来の地球(プラネットB)をスケッチして共有し合い、持続可能な未来を思い描く想像力/創造力を発揮しながら、物語をみんなで一緒に作りました。

展 示

CCBT活動紹介展示

2022年10月にオープンしたCCBTの約2年間の活動をパネルにして展示したほか、これまでに制作した映像を会場のビジョンで上映しました。

上映した映像は、こちらから全編ご覧いただけます。

映像展示 from Ars Electronica Animation Festival 2023 on Tour

アルスエレクトロニカがキュレーションした映像プログラム「Ars Electronica Animation Festival 2023 on Tour」から、アルスエレクトロニカが毎年実施しているアワード「Prix Ars Electronica」でGolden Nica賞(最高賞)を受賞した作品を含む9作品を上映しました。

上映した映像の一覧はこちら

ART FOR TRANSFORMATION アートと未来。変容と創造。

主催

東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

事業連携

アルスエレクトロニカ

後援

オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、日本経済新聞社

開催概要はこちら

関連コンテンツ
『CCBTx×SOCIAL INNOVATION WEEK2024』ART FOR TRANSFORMATIONプレトーク「食から未来を考える」

「ART FOR TRANSFORMATION アートと未来。変容と創造。」のプレトークとして、イベント開催に先駆け11月5日にSUPER DOMMUNEでトークを実施しました。(SOCIAL INNOVATION WEEK2024とのコラボレーション企画)
2024年度CCBTアーティスト・フェローとして活動する2組のアーティストと一緒に、渋谷を拠点として活動するプロデューサー・ディレクター等が「食」から未来を考えました。

アーカイブ動画はこちら

Ars Electronica

アルスエレクトロニカ

  • オーストリアのリンツ市が創設した、アートと先端テクノロジーのクリエイティブ拠点。

  • 世界最大規模のメディアアートのフェスティバル「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」を40年以上にわたり、毎年開催。

  •  企業、行政、文化・教育・研究機関などと共同で、アートや技術の未来を研究する「フューチャーラボ」も設置。

  • この他、未来の美術館、未来の学校として知られる「アルスエレクトロニカ・センター」と、世界で最も長い歴史を持つメディアアートの国際コンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ」などで構成。

    公式HP:https://ars.electronica.art/news/en/

ABOUT US

わたしたちについて

「CCBTx」は、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]のミッション「Co-Creative Transformation of Tokyo」の下、「発見」「共創」「開発」「連携」を体現するため、国内外の分野を超えた多様なパートナーと連携して事業を実施し、創造的な社会モデルを提示していくプログラムです。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点。ラボ、スタジオ等のスペースを備え、5つのコアプログラム「ミートアップ」「ワークショップ」「アート・インキュベーション」「キャンプ」「ショーケース」をはじめとするさまざまなプログラムを通じて、東京をより良い都市に変える原動力となっていく。

公式HP:https://ccbt.rekibun.or.jp

Arts Council Tokyo

Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture